一般社団法人美食都市研究会
「食の王国」とも呼ばれる十勝エリアの中心都市。冷涼な気候、広い土地を生かした農業、畜産業、酪農、そこから生まれるベーカリー、豚丼、チーズ、スイーツなどの特徴的な食品は地域内外の多くの人を魅了する。オビヒロホコテン、北の屋台といった食べ歩き地区も充実。食と音楽のイベント「とかちマルシェ」も、毎年多くの人で賑わう。
写真:帯広市が位置する十勝平野はジャガイモや小麦などの畑作や酪農・畜産が盛ん。大規模な畑や牧草地が連なる美しい風景も魅力。
2014年に日本で初めて「ユネスコ食文化創造都市」に選定された鶴岡。出羽三山で育まれた精進料理、篤農家が引き継いできた多種多彩な在来作物など、長い歴史を持つ土地固有の食を保有する。「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフを中心とする、産官学を巻き込んで地域の食を盛り立てるモデルは全国から注目の的。
写真:鶴岡市の郷土料理の一つ、孟宗汁。掘りたての筍を味噌と酒粕で煮込む。孟宗竹は湯田川地区・谷定地区・早田地区などが産地。
片町や三ヶ所の茶屋街など、景観も魅力的な個性ある食べ歩き地区を有する。加賀料理や料亭文化など伝統と格式のある食から、金沢カレー、おでんなど近年の名物まで、幅広い食を楽しむことができる。日本海の海産物も言わずもがなの名物。加賀野菜や魚介類が揃う近江町市場は地元の人々の台所であると同時に、大人気観光スポット。
写真:市中に散在していた市を加賀藩が一ヶ所に集めて以来、300年以上の歴史を誇る近江町市場。加賀野菜や日本海で揚がる魚介が並ぶ。
「このしろ寿し」「へしこ」など魚の伝統発酵食品が豊富で、健康長寿(100歳以上の人口比率が全国平均の約3倍)との関わりが注目される。松葉ガニをはじめとする魚介類が豊富で。米、古代米、有機野菜の栽培や酪農も盛ん。地元の素材を独創的に仕立てる日本料理店「魚菜料理 縄屋」など、観光の最大の目的となり得る実力店も光る。
写真:日本海に突き出す丹後半島に位置し、美しい海岸線が続く。間人(たいざ)ガニをはじめとする海産物が豊富な地域だ。
明治時代から外国人の避暑観光で知られる雲仙温泉の洋食メニューや、日本随一の高温を誇る小浜温泉のシンプルな蒸し料理が人気。40年以上、自然な農法、自家採取で農業を続ける岩崎政利氏に惹かれ、志を同じくする農家、野菜料理を追求するレストランが集まる。在来種野菜が豊富に揃う「オーガニック直売所タネト」も大人気スポット。
写真:雲仙・普賢岳を取り囲むように広がる島原半島の雲仙市。雲仙温泉街では、温泉の蒸気で野菜や卵を調理する地獄蒸しが楽しめる。